校長挨拶


入学式 式辞
桜の花が舞い、校庭の木々の緑には、万物の命の息吹きがみなぎる、希望の季節となりました。本日ここに、鳥取県議会議員、横山隆義様、鳥取県議会議員、藤井一博様、北栄町長、松本昭夫様、琴浦町長小松弘明様、三朝町長松浦弘幸様をはじめ多数のご来賓のご臨席のもと、平成三十年度鳥取県立鳥取中央育英高等学校入学式を盛大に挙行できますことは、私たち教職員一同にとって大きな喜びとするところであります。
ご臨席の皆様に心からお礼を申し上げます。
 また、今日まで愛情を注ぎ、育んでこられました保護者の皆様にとってこの入学式は感慨ひとしおのことと拝察いたします。心からお喜び申し上げます。
ただ今、入学を許可いたしました160名の新入生の皆さん。ご入学おめでとうございます。早く本校の校風に慣れ、たくさんの友達をつくり学習や部活動に積極的に取り組んでください。そして、この入学という新たな始まりにあたり、これまで皆さんを育ててくださった保護者の皆様、中学校の先生方など多くの方々に対しての感謝の気持ちを忘れず、今の感動と新鮮な気持ちを持ち続け、これからの三年間を価値あるものにしていただきたいと思います。本校には熱心な先生方、素直で優しい先輩や友達がいます。また、広いグラウンドや多くの体育館などの優れた施設、緑豊かな自然があります。皆さんの可能性を広げることのできる環境が本校にはあると私は思っています。皆さんには、生き生きと、のびのびと、楽しく生活して欲しいと思います。学習に励み、体を鍛え、そして友情を培って、人生の基盤を確立し、世のため、人のためになる立派な大人になることを希望しています。

さて、皆さんは、本日ここに鳥取中央育英高等学校の一員となられたわけでありますが本校の歴史について少し述べたいと思います。
本校は明治四十年、先覚者豊田太蔵先生によって山陰唯一の私立中学校として開校され、今年で111年目を迎えます。豊田先生は、神話の時代から栄えた山陰は、明治の時代になってから立ち遅れてしまった。山陰を発展させるためには人材を育てなければならない。という切実な思いから「育英黌」を創設されました。当時の県や地域の誰もが考えていない時代に、教育が大切だと先覚され、私財を擲って創設されたのです。豊田先生は、世の中に貢献する有為な人材になるためには「克己」の精神が大切であると訓育されました。「克己」とは己に打ち勝つことです。己の弱さに打ち勝ってこそ、志を成し遂げることができます。この建学の精神は、本校の歴史の中で連綿として生き続け、発展してまいりました。「克己」を校訓としている教育は、将来有為な人物になることを願っているのです。
全国に誇れる鳥取中央育英高校の歴史と伝統を創造していく気概に燃え、自主、克己の精神を振起し、はつらつとした高校生活を送っていただきたいと思います。
また、高校生の時代は、人生観の基礎を培う大切な時期でもあります。本校に入学するのも「縁」あってのことです。この縁を大切にしてください。縁を大切にするとはどういうことでしょうか。それは、この学校が自分にとって最適の学校であると信じて生活すると言うことです。本日入学した諸君すべてが、この学校が自分にとって最も良い学校で、ここを母校とするという決意を持って、高校生活を始めてください。こうした決意が無い限り、充実した学校生活が送れるはずもありません。
 ここで高校での生活をスタートする皆さんに、三つのことを要望します。
 一つは、「よい習慣を身につける」ということです。習慣は第二の天性ともいわれており、人生を左右することさえあります。よい習慣の一つとして、次の言葉を贈ります。「時を守り、場を清め、礼を正す」ことです。時を守るとは、遅刻をしない、学習時間を確保するということです。場を清めるとは、きちんと掃除をする、整理整頓をするということです。礼を正すとは、服装をきちんとする、挨拶をするということです。「時を守り。場を清め、礼を正す」という社会生活の基本がきちんと出来るように、良い習慣となるような日々を過ごしてください。
 二つ目は、「思いやりをもつ」ということです。他人を思いやることは、自分を見つめ直すことにもなります。思いやりによりお互いに助け合う友達の輪ができます。そして思いやりは行動のエネルギーにもなります。思いやる・思われる、何でも話し合える友達を見つけてください。友達は何にも代え難い一生の宝となります。
 三つ目は、「やればできる」という自信をつけてください。そのためには学習・部活動・学校行事などに積極的に参加することです。難しい問題の解決に真剣に立ち向かうことによって、はじめて、様々な工夫や根気が養われます。解決に向かう中で本当の達成感を味わい、自分の良さを見つけることができ、生きていく上での自信につながります。困難無きところに進歩無しです。様々なことに挑戦してください。
  新入生諸君には、「よい習慣を身につけること」「思いやりをもつこと」「やればできるという自信を持つこと」について要望しました。どうか、自分自身で、一歩一歩確実に努力を続ける生活をしてください。もし、悩んだり苦しんだりしたときは、是非とも誰でもいいですから相談してください。
 保護者の皆様にもお願いがございます。
 本日から、保護者の皆様と我々教職員は分担して生徒諸君の教育にあたることになります。そのためには保護者の皆様と我々教職員との信頼関係を基盤とした連携が必要です。学校の教育実践についてのご理解とご協力をお願いいたします。
最後に、私たち教職員一同、信念と勇気をもって教育していくことをお誓い申し上げ、新入生歓迎の式辞といたします。
平成三十年四月九日
鳥取県立鳥取中央育英高等学校長
宍戸 靖雄