卒業式に思う

投稿日:  投稿者: 横山 尚登

卒業式の答辞を聞きながら涙が止まりませんでした。見ると、生徒の目にも涙が溢れ、会場のあちこちにハンカチで目頭を押さえている方がいらっしゃいました。

陸上部キャプテンの岡本桜さんが、全国高校女子駅伝に出場するまでの葛藤を語ってくれたのですが、話を聞きながら、私は自分自身の高校生時代を思い出していました。疾風怒濤の青春時代、自らと闘う葛藤の日々、そのような若き日を過ごしたからこそ今の自分があると、岡本さんの答辞が改めて私に気づかせてくれました。

高校生は大人が失ってしまったかも知れない鋭敏な感性を持っています。若者の感性を刺激する出会いや挑戦する場を作るのが学校です。私たち教育に携わる者は自ら高い志を持ち、生徒に接していかなければなりません。生徒の潜在能力は計り知れません。生徒の力をどこまで引き出せるかが教師集団としての学校の勝負だ、と改めて思いました。

今日の卒業式は厳粛で感動的な、本当によい卒業式でした。

 

校長式辞→卒業式式辞H27