令和4年度 入学式

投稿日:  投稿者: 田中 暁宏

本日4月7日(木)、令和4年度入学式が行われ、普通コース55名、体育コース24名の新入生が入学しました。新入生は、緊張しながらもこれからはじまる3年間に大きな期待を抱き、入学式に臨みました。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。一日でも早く学校生活に慣れ、勉強や部活動など様々な活動を通して、「自己実現」に向け充実した3年間になることを祈念しています。

 

式辞

 新入生の皆様を歓迎しているかのように、好天に恵まれ、校内の桜も満開を迎えたこの良き日に、PTA会長丸直美様の御臨席を賜り、また、本日ご臨席いただくことはできませんでしたが、本校をご支援くださる方々の祝意と保護者の皆様のご参列を得て、令和4年度 鳥取県立鳥取中央育英高等学校入学式を挙行できますことを心より感謝申し上げます。
 ただ今入学を許可しました七十九名の新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。教職員一同、心から歓迎いたします。本日は、皆様にとって、今までよりも行動範囲も広がり、今までと違った新たな一歩を踏み出した特別な日です。合格発表の日に感じたこと、本日入学の日に思ったこと、感じたことを記憶の中に鮮明に残しておいてほしと思います。高校生活の原点を思い出し、何事にもあきらめず取り組んでいってほしいと思います。
 さて、ここで本校の歴史を振り返り、新入生の皆様にお伝えしたいことがあります。本校は、平成十五年に由良育英高等学校と赤碕高等学校が再編成されて誕生しました。さらに歴史を振り返ると、由良育英高等学校の出発は、幕末に由良の地に生まれた豊田太蔵氏が、自分の財を使い、明治三十九年に私立学校として開いた、育英黌にあります。当時、経済的に恵まれた人しか進学できない時代の中、豊田氏は学ぶ意欲のある全ての子供に、学ぶ機会を与えようとして開いた学校でした。地方の発展のためには人材の育成が必要だとこの学校の経営にのりだしました。その時から時代は変化していますが、「学ぶ」こと、「教育を受けること」は、これから社会を支えるための人材育成には必要なものであるというこの精神を、本校で勉強や部活動を通して学ぼうとする皆様はけっして忘れずにおいてください。
また、本校校訓の「克己」、おのれにかつこと、すなわち、本校の目指すものは、「学ぶ」気持ちを忘れず、日々自分に打ち勝ち、昨日の自分を超えた新たな自分に成長するということです。
 新入生の皆様、鳥取中央育英高等学校で今までにない新しい自分に成長しましょう。夢を抱いて、本校の教育をうけて大きく成長しましょう。教職員一同皆様と学校生活をともにし、皆様の良いところをみつけ、希望する夢が叶うよう全力で取り組み支えていきます。
 保護者の皆様、本日はご入学誠におめでとうございます。進学を機に親元を離れ高校生活を行っていくことを不安に思う生徒、新しい環境を不安に思う生徒、保護者の方も同じ思いをお持ちではないかと思います。
新しい環境で生活をしていくことはとても貴重だと思います。色々なことを感じ考えながら成長していくことを期待してください。また、保護者の皆様も、今まで以上に生徒の将来の夢をともに考え、実現できるようよろしくお願いします。
 終わりになりましたが、新型コロナウィルスの感染拡大の勢いも弱まらず、また、多くの命が失われ「平和な社会」が守られない辛い報が毎日飛び込んできています。「平和な社会へ向かっていくこと」、幾多の問題にであっても、決して負けない力や態度を、鳥取中央育英高等学校の場で育んでいきます。

令和四年四月七日
鳥取県立鳥取中央育英高等学校
     校長 檜 佳憲